ひろゆきさんが介護士の味方に?!
2023.8.5福祉コラム
ネットの掲示板「2チャンネル」やニコニコ動画を創業した、実業家のひろゆきさん。
若い人への影響力が強く、今では様々な問題の「ご意見番」的な存在です。
非常に合理的で、精神論を一切排除したドライな考え方の持ち主として、日本では非常に珍しい思考と言われていますね。
そんなひろゆきさんですから、あまり「稼げる」イメージのない介護業界に対しては魅力を感じないようで、過去にはあのホリエモンとの対談でかなりのディスりようでした(^^;)
「ホリエモン×ひろゆきがツイッターで炎上した「介護士の給料は上がらない」問題を考える」
ここでひろゆきさんが話していることは、「誰でもできる」とか「頑張っていれば給与が上がるなんてことはない」など介護現場を知る人にとっては事実誤認に基づいていると言わざるを得ないのですが、その議論はさておき。
その他でも、介護業界に魅力を感じてないのだな〜と感じる発言をそこかしこでしていたんです。
もちろん、当社としてはそんなひろゆきさんに「介護業界も悪くないんじゃね?(笑)」なんて言ってもらえるよう、頑張って生産性を上げたいですけどね。
ただ、最近そのひろゆきさんが、介護業界の応援につながるようなコメントをしていたので、ちょっと嬉しくなりました。
ひろゆき氏「日本人の介護従事者にまともな給料払えばよくない?」
外国人の訪問介護検討の報道に
2023年7月24日付デイリーニュースより→クリック
ことの発端は、介護制度の見直しを検討している有識者会議が、現在は認められていない「特定技能外国人による訪問介護サービス」を認めようという意見が出たこと。
それによって訪問介護業界の深刻な人手不足を解消しようという狙いがあるのですが、ひろゆきさんがこれに噛み付きました(^^;)
いわく、
「日本語しゃべれない外国人を家に入れるより、日本語を話す日本人の介護従事者にまともな給料払えばよくない?」
と。
私たちとしては、よくぞ言ってくれた!と溜飲が下がりまくりです(笑)
誤解の無いようにお伝えしておくと、私たちは決して外国人に介護の仕事をさせたくないとか、外国人には出来ないとか、そんなことは全く思っておりません。
むしろ、既に介護業界では多くの外国人の方が働いていますが、ほとんどが優秀で、思いやりもあって、尊敬できる方ばかりです。
ひろゆきさんが言いたいのは、外国人に介護ができるかどうかと、外国人が日本の介護業界で「働いてくれる」かは別の話だよ、ということだと思います。
そもそも、外国人労働者が日本で働くのはそもそもハードルが高い時代になりました。
なんせ日本語は非常に難しい上、ここ数年の円安で、外国人にとっては給料が非常に下がっている(と感じる)からです。
介護に限らず、もはや外国人労働者にとって、日本は魅力的な出稼ぎ先ではないんですよね。
なので、以前なら日本に来ていた外国人労働者の多くは、オーストラリアや韓国などに行くようになったようです。
「外国人の門戸を拡げても、当の外国人が日本に来る気ないんだから、根本的な解決にならないでしょ?」
「だったら介護従事者の給与を上げて、日本人に働いてもらった方が現実的じゃないの?」
と、ひろゆきさんは言いたかったのでしょう。
介護従事者の給与を上げるには、介護報酬を上げるしかありません。
それは税金を使うことにもなるし、利用者負担が増えることにもなります。
ただ、それは仕方ないと思うんです。
そうしなければ、従事者が足りない状況が変わりません。
状況が変わらなければ、日本社会において介護業界を維持する事は出来ない。
介護業界が崩壊すれば、ここまで超高齢化が進んだ日本では、国そのものが維持できなくなるでしょう。
「有識者」と呼ばれる方々には、ぜひひろゆきさんの言葉に感情的に反発することなく、客観的かつ真剣に捉えて欲しいなと切実に思います。
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