介護現場にロボットが登場!?!?
2020.11.15福祉コラム
前回のコラムでは、介護現場におけるAIの活用についてお話をしました。
今回は、介護現場にロボットが登場するかも?というお話をしたいと思います。
といっても私たちが行う「在宅介護」ではなく、「従来型特別養護老人ホーム(以下、特養)」のお話。
これまで特養における夜間の利用定員は、職員1人につき25人以下と定められていました。
この25人を、一定の条件が整えば30人に引き上げてはどうか?という提案が、厚生労働省の分科会で提案されたというのです。
提案された利用定員数は、以下の通りです。
そして、その条件が以下の通り。
見守りセンサーとは名前の通り、入居者の状態を見守る機能を持った機器で、インカムなどのICTと合せて介護用ロボットと呼ばれています。
現状では、夜間に入居者に異常がないかを職員の定期巡回でチェックしていますが、この見守りセンサーがあれば、夜間に入居者が動いたり、状態が変わった時などにアラームで知らせてくれるので、職員は定期巡回をしなくても、いち早く入居者の異常に気づくことができるようになります。
つまり職員の業務効率化を計れるので、利用定員を増やすことができるということですね。
人手不足の介護現場にとって、入居者への十分なサービスと安全確保ができるようになり、職員の働き方改革にも繋がりそうです。
ところがこの介護ロボットの導入はなかなか進まず、まだ75%以上の事業所が導入していないのが実態です。
理由としては、費用が高すぎる、利用定員の増加が職員の業務を増やすのではないかという不安、安全面の維持、などのようで、厚生労働省の分科会内でも賛否両論だとか。
ただ、介護現場の人手不足は深刻で、さらに高齢化社会によってそれが加速するのは目に見えています。
「いつか来る危機」はもうすぐそこに来ているのではないかと考えると、一刻も早く介護ロボットの導入を推進するべきではないでしょうか。
私たちもオフィス業務をICTによって効率化するだけでなく、先日ご紹介したAIの導入などを真剣に検討したいと思います。
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